
「母としての特訓」が、経営を強くする。
不完全な私を愛してくれる子供たちと歩む道。
株式会社NAMOW 代表取締役 伊藤 智美
聞き手 菅野里美
—— 智美さんは現在、会社を経営しながら二人の娘さんを育てるシングルマザーとして奔走されていますよね。そもそも、智美さんが起業を決意されたのは、お子さんがまだ5歳と7歳の頃だったとか。
伊藤智美(以下、伊藤): そうなんです。当時は下の子が5歳、上の子が7歳でした。化粧品会社で、研究者として雇われて働く中で、子育てとの両立に限界を感じていたんです。「自分の裁量で仕事ができないと、子供たちとの時間は守れない。」そう思って、両立できる道を選びました。
—— 実際に経営者になってみて、いわゆる「母親としての経験」が仕事に活きていると感じることはありますか?
伊藤:もちろん、日々感じています!母親業って、常にマルチタスクですよね。その上、子供の都合で予測不可能な重要案件が勃発したり、瞬時の判断が必要な緊急事態が次々と起きます。これって、経営の現場と全く同じなんです。多岐にわたるタスクを同時に回しながら、その場でベストな決断を下す。日夜繰り返してきた「母としての特訓」の成果が、経営の現場でしっかり出ているなと思います。
—— まさに「母は強し」ですね。智美さんは、仕事と育児、どちらも全力で向き合う中で、「母親になって良かった」と心から思うのはどんな瞬間ですか?
伊藤: やっぱり、子供の成長を感じられた時ですね。私はシングルマザーで仕事も抱えているので、家事も育児も、世の中の「完璧なお母さん」に比べたら本当に不出来なんです。寂しい思いもさせているかもしれません。でも、そんな「不完全な私」を、子供たちは全身全霊で受け入れて、無邪気な笑顔を返してくれる。その瞬間、言葉にできない愛情で満たされるんです。
お二人の娘さんの幼少期の写真
家族でディズニーランドに行ったときの写真
—— 子供たちの無償の愛に、こちらが救われることもありますよね。
伊藤:本当にそうですね。そんな中で彼らの成長を垣間見ると、「こんな私でも、この子たちをここまで育てられたんだ!」と感激してしまいます。実際は子供たちが自ら頑張ったのでしょうけれど、私も少しは貢献できたかな……なんて、勝手に感動を頂いています(笑)。
—— 智美さんは、ご自身のことをどんな「母」だと分析されていますか?
伊藤:いわゆる「理想のお母さん像」からは程遠い、凸凹な母だと思います。でも、完璧を目指すつもりは毛頭ありません。ありのままの私が一生懸命生きる姿を見せて、そこから彼女たちが何かを感じ取ってくれればいいな、と思っています。
—— 最後に、智美さんと同じように「母」と「仕事」を両立して頑張っている女性たちへ、メッセージをお願いします。
伊藤:「母」という存在であるだけで、皆さんはもう十分に立派です。誰かのために一生懸命なその生き方は、本当に素敵で素晴らしい。だからこそ、時々は「自分」に戻って、自分自身をいたわり、褒めてあげてください。あなたが自分を大切にしていれば、お子さんもそんなお母さんを、しっかり愛してくれるはずですから。

現在、二人の娘さんたちは中学生と高校生になりました
母として、そして経営者として歩んできた伊藤智美の想いから生まれたスキンケア。
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インタビュー後記(菅野里美)
株式会社NAMOWで、情報発信を担当させていただいています。智美さんは、とてもエネルギーに溢れる方です。お疲れのときも、もちろんありますが、いつも前向きにNAMOWを引っ張っていらっしゃいます。私も、2人の野球男児の子育てと仕事を両立していて、常にやらなくてはいけないことに追われがちですが、そんな伊藤さんの邁進している姿に、いつも元気と勇気をもらっています。
