ラマダンと中国旧正月がほぼ同時期に始まる年

はじめに

2026年のラマダンと旧正月は、世界の暦の上でも特別なタイミングに訪れます。
本日2月17日(火)は、中国の旧正月(春節)が始まり、ラマダン(断食月)も、地域ごとの月の観測や計算方法によって今後1〜2日以内に始まると見込まれています。ラマダンと旧正月はそれぞれ異なる太陰暦に基づいているため、開始日は毎年変わります。特にラマダンは、新月の三日月が確認された日の日没から始まるため、国によって開始日が前後することがあります。このようにラマダンと旧正月の時期が近く重なる年は、多様な文化や伝統が交差する少し珍しい瞬間と言えるでしょう。

ラマダンとは?

ラマダンはイスラム教において最も神聖な月であり、中東、東南アジア、アフリカ、ヨーロッパをはじめ、世界中のムスリムによって守られています。その起源は1400年以上前にさかのぼり、イスラム教徒がクルアーンの最初の啓示が預言者ムハンマドに下されたと信じる時期に由来します。このため、ラマダンは深い精神的内省、自律、そして信仰と共同体への意識を新たにする期間とされています。

Ramadan and its Benefits

ラマダンの始まりを象徴する三日月

この月の間、成人のムスリムは日の出から日没まで飲食を断ち、祈りや自己鍛錬、思いやりある行動に心を向けて過ごします。日没後には、断食を終える食事「イフタール」を家族や地域の人々と共にとり、伝統的にはナツメヤシと水で断食を解きます。地域によっては、スープやご飯料理、焼き肉、取り分け料理、そして断食後に楽しむ伝統的な甘味などが食卓に並びます。

The importance of food during Ramadan | The Independent

断食を終えるイフタールの食卓。思いやりと感謝を象徴するひと皿。

またこの期間は、寄付や慈善活動を増やしたり、家族との絆を深めたり、共同での礼拝や内省の時間を多く持つ人も少なくありません。ラマダンは、断食明けを祝う大きな祝祭「イード・アル=フィトル」で締めくくられ、祈りや訪問、家族や友人と囲む祝いの食事が行われます。

中国の旧正月とは?

中国の旧正月(春節)は、中国本土をはじめ、台湾、シンガポール、マレーシア、ベトナム、そして世界各地の華人コミュニティで広く祝われている、最も重要な伝統行事の一つです。数千年にわたる歴史を持ち、新しい太陰年の始まりを告げるとともに、再出発、繁栄、そして新たな希望を象徴しています。

2026年の干支である馬を描いた春節の赤いデザイン

2026年の干支である“馬”を象徴する春節のデザイン

新年を迎える前には、家庭で大掃除を行い、過去の不運を払い、新しい幸運を迎える準備をする習慣があります。お祝いは大晦日の「団らんの食事」から始まり、家族が集まって縁起の良い意味を持つ料理を囲みます。例えば、餃子は富、魚は豊かさ、長い麺は長寿、そして年糕(甘い餅菓子)は成長や運気上昇を象徴するとされています。

旧正月の伝統料理である餃子や魚などの縁起物の食卓

旧正月の伝統料理である餃子や魚などの縁起物の食卓

その後も、親族訪問、赤い装飾や提灯、獅子舞や龍舞、花火、そして繁栄や成功を願ってお金を入れた「紅包(お年玉)」を贈るなど、さまざまな行事が続きます。また、それぞれの年は十二支の動物の一つに結び付けられ、新しい一年に文化的な意味合いを与えています。

新たな始まりを分かち合う瞬間

ラマダンと中国の旧正月は、それぞれ異なる宗教的・文化的背景を持ちながらも、内省、感謝、思いやり、そして大切な人と過ごす時間を重んじるという共通の価値を大切にしています。両者がこのように近い時期に始まる今年は、多様な伝統が同じメッセージのもとに重なり合う、特別な機会と言えるでしょう。それは、一度立ち止まり、心を整え、新たな気持ちで歩み出すきっかけでもあります。

NAMOWでは、さまざまな文化や地域のパートナー、コミュニティと共に歩めることを誇りに思っています。そして、人々をつなぐこれらの伝統を大切にしています。この特別な日が、皆さまにとって平和と健康、そして新たな可能性に満ちた季節の始まりとなることを願っています。

皆さまにとって、意義深いラマダンと、喜びあふれる旧正月となりますように。

NAMOWは、さまざまな文化や地域のつながりを大切にしながら活動しています。
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